愛南町産鰤(ブリ)について公表します
2022年01月06日更新
とろける脂(DHA、EPA)がのり、丸々と太った出世魚の鰤(ブリ)とは
このページの目次
- 鰤(ブリ)の歴史
- 鰤(ブリ)の特徴
- 安全安心で安定的な生産体制における魚病診断
- 鰤(ブリ)が育つ漁場環境保全
- 鰤(ブリ)生産者の生の声
- おいしい鰤(ブリ)の見分け方
- 鮮度を保つ鰤(ブリ)の保存方法
- みんなが作っている鰤(ブリ)を使った料理や食べ方
- お土産や贈答に鰤(ブリ)はいかがですか
- ふるさと寄附金(ふるさと納税)で鰤(ブリ)を受け取ることもできます
- スマートフォンでブリの3枚おろしに挑戦
- 鰤(ブリ)と同じ愛南町の特産品関連ページ
鰤(ブリ)の歴史
ハマチ(ブリ)の養殖は、昭和2年(1927年)に香川県引田町安戸池で成功しました。ブリ養殖は、天然稚魚のモジャコ(藻雑魚)を捕獲し、種苗とする畜養が多くを占めていますが、愛媛県や愛媛大学等が人工種苗による完全養殖への取組みも行われています。愛媛県では昭和34年(1959年)頃に由良半島の南岸でハマチ(ブリ)養殖が始まり、昭和40年(1965年)頃から愛南町でも盛んになり、50年以上の歴史がある産業となっています。
漁場は、黒潮の分岐流が入し、夏季にはこの海域特有の「急潮」と「底入り潮」による海水交換が頻繁に行われ漁場浄化するなど、魚類養殖に非常に適した環境になっています。この恵まれた漁場等により昭和53年(1978年)から平成4年(1992年)までの15年間連続して全国1位でしたが、真鯛養殖への転換が進み、現在愛媛県の収穫量は全国3位となっています。ブリ類の全国での漁獲量は年間約10万トンに対して養殖の収穫量は約10万トンで、天然のブリと養殖のブリの割合が5割ずつとなっています。
鰤(ブリ)の特徴
縁起が良い出世魚として知られるブリは、愛媛県ではモジャコ→ヤズ→ハマチ→ブリと成長段階により名前がかわります。
ブリには、DHA(ドコサへキサエン酸)とEPA(エイコサぺンタエン酸)が多く含まれ、 これらの多価不飽和脂肪酸は、学習能力や記憶能力の向上させ脳を活性化させることに役立つと考えられている他、善玉コレステロールを増やす働きがあり、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの生活習慣病(成人病)の予防にも効果が期待されています。この脂肪酸は天然のブリよりも養殖のブリの方が沢山含まれています。
ブリは、水溶性のビタミンB1とB2もたくさん含まれています。ビタミンB1には、乳酸を分解しエネルギーの代謝を助ける働きもあり、疲労回復に役立ちます。また、脳の神経や抹消神経、筋肉の機能を正常に保つ働きもあるとされています。ビタミンB2には、脂質の代謝を助ける働きや動脈硬化の原因ともなる過酸化物質を抑える働きもあるとされています。
また、ナイアシンも沢山含まれているので、アルコールの分解に対する補酵素と分解後に生じるアセトアルデヒトという二日酔いの元になる成分の分解を助ける補酵素の働きもあります。
ブリ(生)の可食部100グラムに含まれる主要成分(食品成分データベースから引用)は以下のとおりです。その他の成分については、食品成分データベースをご覧ください。
エネルギー | 222kcal | たんぱく質 | 21.4g | ビタミンB1 | 0.23mg |
水分 | 59.6g | 脂質 | 17.6g | ビタミンB2 | 0.36ug |
炭水化物 | 0.3g | 多価不飽和脂肪酸(DHA、EPAを含む) | 3.72g | ナイアシン | 9.5ug |
ぎょしょく普及戦隊愛南ぎょレンジャーのブリグリーンと鮮魚店の方が養殖ブリと天然ブリの違い等をわかりやすく次の動画で解説します。
ぎょしょくTV #2 ブリ
安全安心で安定的な生産体制における魚病診断
魚病被害の軽減を図るため、養殖魚の健康診断や魚病検査を行う魚病診断室を運営しています。この診断室は、養殖現場に非常に近く、魚類防疫士が駐在して、養殖業者に使用薬剤や投薬量などの適切な指導を行っています。
この診断室には、全国初の魚版電子カルテを導入しており、診断結果の迅速な伝達を可能にすることによって、疾病に対する早期対策が可能となり、魚病被害の軽減、薬剤使用量の低減が図られ、安心安全で安定的な生産体制を構築しています。
鰤(ブリ)が育つ漁場環境保全
「漁場環境をめぐる動き」については、水産白書に広域的な課題として「藻場・干潟の保全と再生」が掲載されています。
愛南町の水産業は、黒潮の恩恵により、急潮及び底入り潮といった自然による大きな海水交換が働いており、宇和海を巨大な養殖漁場として成立させています。
この黒潮の恩恵を受ける宇和海沿岸でも、ブルーカーボンのひとつである藻場の減少は進んでいます。この課題に対して、愛南町では水産養殖を持続可能にするために漁場環境保全事業に取り組んでいます。
鰤(ブリ)生産者等の生の声
ブリを動画でご覧ください
ブリの生産者や生産現場を動画でご覧いただけます。
関連リンク
関連リンク
おいしい鰤(ブリ)の見分け方
ブリは適切な処理をされた新鮮なものを選ぶことでより長く日持ちするので、青物で足が早いと言われていますので目利きは大切です。
- ブリの切り身
ブリの切り身を選ぶときは、鮮やかな紅色をした血合い(鮮度が落ちやすい部分)で、切り口の角が切ったばかりのようにしっかりしているものを選びます。半透明の白い脂の層が身と皮の間に見えて皮が厚く見えるもので、身に霜降りのような白い“サシ”が入っているものは脂ののりが良いものです。 - ブリ丸ごと一尾
ブリを選ぶときは、目が澄んでいて体全体が丸くふっくらし、うろこが光り尾びれが大きく胴体にある黄色の線がはっきりしているものが新鮮です。
鮮度を保つ鰤(ブリ)の保存方法
- ブリの切り身
基本的にブリの切り身を入手した後は、できるだけ早く冷蔵庫へ入れます。その際、忘れてはならないのは、ブリの切り身を市販のパックから取り出し、水気をしっかり拭き取り、1切れずつラップに包んでから、保存袋に入れて冷蔵保存します。
すぐに食べない場合は、冷凍保存しますが、ブリの切り身を市販のパックのまま冷凍庫に入れるのは避け、ボウルに水と氷を入れ、切り身を1切れずつくぐらせてからラップに包み、保存袋に入れて冷凍庫に保存すれば、2週間ほどは美味しく保存できます。 - ブリの刺身
ブリを刺身にした場合は、基本的に当日に食べ切るのが基本です。しかし、ブリの刺身が余った場合には、昆布じめにすることで2日~3日程度日持ちし、美味しく食べることができます。 - ブリ丸ごと一尾
ブリ丸ごと一尾を一度に食べ切れない場合は、身をすべて切り身にして、上記の「ブリの切り身」の保存方法により保存するほか、ブリの西京漬けなどにして保存しておけば、食べたいときに取り出して食べられます。
みんなが作っている鰤(ブリ)を使った料理や食べ方
霜降りのサシの入ったブリは、新鮮な刺身にしたりブリしゃぶにしたり、またレンジで簡単に調理できるブリ大根など、いろいろな料理や食べ方があります。
- ブリのアラを使ったもの
アラ汁、みそ汁、煮つけなど - ブリの身を使ったもの
刺身、焼き魚、照り焼き、煮魚、ブリ大根、しゃぶしゃぶ、漬け丼、カツ、カルパッチョ、なめろう、お寿司、ポワレ(油でカリッと焼く調理)など
プロが教えるブリのさばき方
愛媛県愛南町で養殖されたブリをご家庭でお刺身や照り焼き、塩焼き、煮物に。ブリのラウンドをさばいてみましょう。
- ラウンド … そのままの状態の魚
- セミドレス … 内臓、エラを取り除いた魚
- ドレス … 頭、内臓エラを取り除いた魚
- フィレー … 三枚におろした魚
外部リンク
お土産や贈答に鰤(ブリ)はいかがですか
特産品のブリは直売所で販売されています。連絡先は、次の関連リンクからご覧いただけます。また、ブリは出世魚であることから立身出世を願うという意味が込められていますので贈答品としても大変喜ばれる魚です。
関連リンク
ふるさと寄附金(ふるさと納税)で鰤(ブリ)を受け取ることもできます
ふるさと寄附金(ふるさと納税)を寄附された町外の方を対象に、心ばかりのお礼として「ふるさとの香り(特産品)」をお贈りしています。その特産品の中から、ブリ(ブリしゃぶ、ブリ刺身用切り身、愛南ゴールドブリ等)を選択していただくこともできます。
関連リンク
スマートフォンでブリの3枚おろしに挑戦
愛南町ぎょしょく普及推進協議会では、ブリの3枚おろしが体験できるAndroidアプリケーションを配布しています。
GooglePlay ブリの3枚おろしに挑戦
関連リンク
鰤(ブリ)と同じ愛南町の特産品関連ページ
真鯛、鰹、スマ、クエ、岩ガキ、マガキ、ヒオウギ貝、真珠、鯛カツバーガー、ガンガゼウニ(ウニッコリー)、ひろめなどの特産品があります。
愛南町城辺甲2420番地
電話番号:0895-72-7312
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