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愛南町産コメについて公表します(ページ内容更新)

お盆から収穫する愛南町産のおコメ
家族や地域のつながりを深めるカナメ

稲穂の画像

稲刈というと秋のイメージが強いですが、愛南町では夏に稲刈を行い、お盆の食卓に新米が並ぶのが特徴です。ちょうど家族の帰省時期とも重なるため、子どもや孫が稲刈を手伝い、取れたてのおコメで食卓を囲むことで、家族の絆が深まっているのかもしれません。

また、取れたての新米を地主さんや近所の親戚、仲の良い方におすそわけするという光景もよく見られます。地域とのつながりを育む役割を果たしているのが、愛南町産のおコメと言えるかもしれません。

品種

愛南町では、以下の品種のおコメが多く栽培されています。

コシヒカリ 1956年に福井県で開発された品種。日本全の作付面積の3分の1以上を占めており、炊き上がりの光沢をもった美しさと強い粘りが特徴です。
ヒノヒカリ 宮崎県で開発され、1989年から作付がスタートした品種。現在、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」に次ぐ第三位の作付面積です。小粒でありながらも非常に良質な食味を持っています。
にこまる 1996年に九州沖縄農業研究センターで開発された品種で、長崎県で最初に生産が始まりました。粒が丸く、比較的暑い年でも美味しいおコメを安定して収穫できる特徴があります。

新たな品種「媛育73号」の名前が決定

平成31年秋にデビューする新しいおコメ、「媛育73号」。
高温登熟条件の下でも品質の良い中生のうるち系統で、「ヒノヒカリ」に比べると、同程度に倒伏しにくく、出穂・成熟期が4日遅い、収穫性が高い、千粒重は大きい、外観品質は良好という特徴があります。新しい品種の名前を決める一般投票が平成30年9月9日締切で行われ、以下の3つから「ひめの凛」に決定されました。

  • はなみこと
  • ひめの凜
  • 媛やか

コメ生産者の生の声

生産者や生産現場を動画でご覧いただけます。
関連リンク
愛南町公式/平成29年度「あいなん物産探訪」の動画をご覧ください

関連リンク
愛南町公式/令和元年度「あいなん逸品図鑑」の動画をご覧ください

おいしいおコメが育つ条件

おいしいおコメが育つには、

  • はけの良い土地で、ミネラルを含んだ水質の良い大量の水で栽培すること
  • 日照時間が長く、昼と夜の温度差が大きいこと

が大事だと言われています。
愛南町は温暖な気候で、北部には四国山脈から分岐した標高1,065mの篠山支脈があります。この篠山支脈から発する僧都川流域に町が形成されているため、美味しいおコメが育つ条件がそろっています。

菊川地区では、20年ほど前にパイプラインが整備され、山の谷間の新鮮な水が直接それぞれの田んぼに運ばれるため、夏でも冷たい水が田を潤し、甘みの強いおコメを育てます。
また、僧都地区など山腹の中山間地域にも多くの棚田があり、寒暖の差が激しくミネラル豊富な冷たい水の恩恵を受けやすいため、美味しいおコメが作られています。

残していきたい棚田の風景

棚田の画像

中山間地域でのおコメの栽培は平地での栽培と異なり、大型の機械が導入しにくいため大変ですが、その結果として見事な棚田の風景を私たちに見せてくれます。今後も長く守っていきたい風景です。

日本の棚田百選このリンクは別ウィンドウで開きます(外部リンク)

アイガモを使った無農薬米「カモ米」

あいがも農法の画像

広見地区ではアイガモを使った無農薬でのおコメの栽培が約25年行われています。アイガモ農法は、田植え後の田にアイガモのひなを放し、雑草や害虫を食べてもらう農法です。稲の育成にとって害となる雑草や害虫がアイガモにとっては食料となり、除草剤や殺虫剤を使わずに栽培することができます。一方で、アイガモが逃げないように、外敵から守るためのネットを田に張ったり、カモの世話など手のかかる農法でもあります。

また広見地区では、農作物につく害虫を駆除・駆逐し、その年の五穀豊穣を祈願する日本の伝統行事「虫送り」も毎年行われています。虫送りは、「害のあるものを外に追い出す」呪いの一種とされており、夜間たいまつを焚いて太鼓をたたきながら行列します。全国的には、「虫追い」など多くの別名でも呼ばれており、わら人形などを作って害虫を括り付け、川や海に流す地域もあるようです。

愛南町産の無農薬米を活用した米麹

町内で作られた無農薬(有機栽培)のおコメを使用した米麹などもあり、「飲む点滴」とも呼ばれる「甘酒」づくりの材料として、インターネットなどでも販売されています。麹とは、蒸したコメや麦に麹菌(コウジカビ)というカビの一種が繁殖したものですが、この麹菌が発酵食品(醤油や味噌、お酒など)を製造する際に、タンパク質やでんぷんを分解し、和食の特徴的な旨味や甘味を作っています。

関連リンク

農作業の省力化・効率化のため無人ヘリ防除

へり防除の画像

愛南町(JAえひめ南)では、毎年7月中旬の約1週間で、順次「無人ヘリ防除」を実施しています。無人ヘリ防除は、おコメの安定生産や農作業の効率化・低コスト化には欠かせません。薬剤飛散の対策につきましても、人や車両などの通行が少ない早朝に、区域周辺の環境や安全に配慮した計画のもと行われます。
今後は、ドローンを使った防除なども検討されています。

おいしいお米の炊き方

次の3つのポイントを押さえると、おいしいお米を炊くことができます。

  1. 最初は多めの水でおコメをさっと洗いすぐに水を捨てます。そうしないと、汚れやヌカ臭さをおコメが吸ってしまいます。その後、水を切った状態にして手のひらでおコメをとぎ、水を入れて濁りを流します。この作業を3~4回行います。最後に、水が透き通るまでゆすぎ洗いを実施します。この作業も3~4回行います。といだおコメはざるにあけ、30分~60分水切りを行います。
  2. 炊飯器に投入し、夏は30~60分、冬は60~120分水につけ吸水させます。どうしても時間がない場合はぬるま湯を使用し、炊飯器のボタンを押すと良いでしょう。
  3. 炊き上がり後、10~15分蒸らします。炊飯器によっては、蒸らし時間を考慮しているものもありますのでご注意ください。

豆知識

米1合=180cc(ミリリットル)=約150グラムで炊飯後は、2.2倍の約330グラムになります。
一般の計量カップは200cc(ミリリットル)なので、注意が必要です。
また、1升=10合=1.8リットルのことになります。

雷雨がおコメを美味しくする?

空気中には窒素が80%も含まれており、雷が鳴る(=電気が流れる)とこの窒素が窒素酸化物となります。これが、雨に溶けて田に降り注ぐことで、作物の肥料になるといわれています。雷は別名「稲妻」、稲にとっては妻のように大切な存在ということが表れているのかもしれません。

愛南町産のコメの関連ページ

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などの特産品があります。

収穫前の田んぼの画像