刈払機(草刈機)作業時における取扱いの注意点についてお知らせします
2022年02月18日更新
草刈りなどの雑草処理は、農業と密接に関わっています。
雑草処理は主に刈払機を使用した方法が主流となっていますが、使用中による事故は平成27年4月から令和2年3月末までの5年間に計88件発生しています(消費者庁より)。発生した事故の中には手指の切断などがあるため、非常に危険な道具であることが分かります。
厚生労働省の通達により、草刈作業に従事する方はもとより、個人的な使用やボランティアである場合でも「刈払機取扱作業者安全衛生教育」の受講が強く奨励されています。下記に主に見られる事例と、それに伴って起こりうる事故についてまとめていますが、それ以外にも事故の要因は多くありますので、必要な知識を身に付け、未然に事故を防ぐために受講してみてはいかがでしょうか。
主な事例
ゴーグル未着用
高速で回転する刃は小石などの硬いものや、それらに当たって剥離したチップソーのチップを勢いよく飛ばします。眼の中に入って失明する事例がありますので、作業中のゴーグル着用は必須です。
不十分な間隔による刃、飛散物の接触
刈払機の特性上、回転する刃を当てるために周囲に振り回す必要があります。刃が直接接触しにくい距離は半径5メートル、小石などの飛散物が当たるリスクが下がる距離は半径15メートルと言われていますので、作業の場合は十分な距離を取る必要があります。
不用意な接近による刃の接触
作業中は周囲の音が聞こえにくく、特に原動機タイプの刈払機はエンジン音により顕著になっています。不用意に近づいた場合、作業者が振り向くなど動いた際に刃が接触することが考えられますので、離れた場所から身振り手振り等の合図を出すようにする必要があります。
キックバック
刈払機は、主に反時計回りで回転しているため刃の左上部で刈ることが基本となっており、正面から左に向かって体を捻るように刈っていきます。
その理由は、右上部で刈っていて硬いものや地面に当たった際、回転の勢いに負けて思わぬ方向へ大きく振り回してしまい(キックバック)、作業者や周囲が危ないためです。
振動障害
振動が発生する道具を長時間使用した場合、振動障害に罹る場合があります。「チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針」等に従って作業量を制限するなど、対策や予防をする必要があります。
関連リンク
中央労働災害防止協会/刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育について
厚生労働省/チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針
愛南町城辺甲2420番地
電話番号:0895-72-7311