サツマイモ基腐病についてお知らせします
2024年12月13日更新
愛媛県病害虫防除所より、サツマイモ基腐病の発生地の拡大について病害虫防除技術情報が発出されましたので、お知らせします。詳細については、関連リンクを御確認ください。
発生経過
サツマイモ基腐病は令和3年7月に松山市内で発生が確認されたものの、その後、県内での発生は認められなかった。今年7月以降、県内の2圃場において、茎葉部の黄化や茎地際部の黒変症状を示す株が確認され、病害虫防除所において遺伝子診断を行ったところ、本病に感染していることが明らかになった。
発生生態
- 発病初期は圃場の一部で葉が赤変・黄変し生育不良となり、株の基部が暗褐色~黒色に変色する。病徴が進行すると茎葉の枯死や地下部に形成された塊根の腐敗が認められる。塊根の腐敗は主になり首側から腐敗する。なお、収穫時に無病徴であっても、収穫後の貯蔵中に腐敗することがある。
- 発病株には多数の柄子殻が形成され、降雨等により内部から胞子が漏出する。胞子は、強風雨や圃場の停滞水により畝及び畝間に沿って拡散し、周辺株に感染する。
- 本菌の宿主植物はヒルガオ科植物のみで、罹病したサツマイモ塊根やつるで伝搬する。また、植物残渣上で越冬し、翌年の伝染源になる。
防除対策
- 防除が難しい病害であることから「持ち込まない」「増やさない」「残さない」の総合的な対策を実施する。
- 圃場観察を定期的に行い、発病株は速やかに圃場外に持ち出し、適切に廃棄処分する。
- 発病株の除去前後には、周辺株への感染を予防するため薬剤散布を実施する。また、台風や長雨の際には、追加で防除を行う。
- 発生圃場で使用した農機具や資材は、消毒や洗浄を十分に行う。
- 発生圃場ではサツマイモの連作を避け、ヒルガオ科以外の植物を作付ける。
- 発生圃場からは種芋の採取は行わない。
関連リンク
農研機構生研支援センター/サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策(令和4年度版)
このページの情報発信元
担当部署:農林課
愛南町城辺甲2420番地
電話番号:0895-72-7311
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