【愛南青年農業者】プロジェクト発表で最優秀賞を受賞しました

2022年12月13日更新

令和4年10月25日(火曜日)に山口県で「第54回中国四国地域若い農業者のつどい」が開催され、愛南地区青年農業者協議会の埜下吉和さんが農業経営部門（土地利用型部門）で最優秀賞を受賞されました。

ブロッコリー根こぶ病被害軽減に向けての取組

ブロッコリーの生産量県内一を誇る愛南町ですが、栽培面積の拡大とともに一部ほ場で根こぶ病の被害が発生しています。根こぶ病とはブロッコリーやキャベツ、ダイコンなどのアブラナ科野菜に寄生するカビが原因で起こる病害で、土の中で伝染し畑中に被害が及びます。そのため、根こぶ病は一度発生すると完全に根絶することが難しい病害です。この問題について埜下さんは、土壌薬剤「オラクル」や「おとり作物」、「耐病性品種」を組み合わせた根こぶ病被害軽減対策の実証に2年間かけて取り組みました。
対策の結果、根こぶ病の発生は一切認められず安定してブロッコリーの生産ができることが実証されました。しかし、土中の菌密度は極めて少なくなったとはいえ根絶が難しい病害のため、薬剤散布・おとり作物栽培・土壌改良などいずれかの対策を毎作欠かさずに取り組み続けることが大切だそうです。
より詳しい発表内容については、ページ下部に発表要旨のファイルを添付していますのでご覧ください。

おわりに

表彰を受けて埜下さんは、「課題解決に向けて取り組んできたことが、こうして評価されてとても励みになった。この実証結果を多くの農家に広め、既存ブロッコリー農家の規模拡大や新規生産者の参入などが増えることで、産地の維持発展に寄与したい。」と話しました。
本大会で最優秀賞を受賞した埜下さんは、令和5年3月2日、3日に開催される全国大会に出場されます。

　　　
　　　　　　　写真左：松田拓也代表、右：埜下吉和さん

プロジェクト発表要旨

「ブロッコリー根こぶ病軽減対策の実証」
愛南地区青年農業者連絡協議会：埜下吉和さん
PDFファイル：./burokkori_happyouyousi.pdf(371KB)

発表内容に関するお問い合わせ先

愛媛県南予地方局　愛南農業指導班
TEL：0895-72-0149