南宇和高校が作った愛南ゴールドジュースがコンクールで受賞しました
2021年02月19日更新
愛媛県主催の「みかんジュースコンクール2020」に南宇和高校が愛南ゴールドジュースを出品し、見事「SPECIAL AWARD」に輝きました。同校農業科の先生によると、パッケージは卒業生が作成したデザインであるとのことで、高校生らしさが感じられることが受賞にも影響したようです。
また、愛南町からの受賞は初めてで、「高校生の作品」としての受賞は同コンクール史上、初めての快挙となります。
「みかんジュースコンクール2020」とは
柑橘王国である愛媛のみかんジュースにスポットライトをあて、その品質の高さを県内外の方に再認識していただくことや、西日本豪雨で被害を受けた柑橘農家の復興支援を目的として開催しており、今回の開催で3回目となります。合計エントリー数は37作品あり、「愛媛県内産の温州みかんのみを使用した果汁100パーセントストレートジュース部門」では21作品、「愛媛県内産の中晩柑類のみを使用した果汁100パーセントストレートジュース部門」では16作品の応募がありました。
優秀作品は、各部門で評価の高かった順から「GOLD AWARD」、「SILVER AWARD」、「BRONZE AWARD」が1作品ずつ表彰され、それとは別に一芸に秀でた点や、今後の活躍に期待ができる作品に贈られる「SPECIAL AWARD」が2作品ずつあり、合計で10作品が選ばれました。
受賞したジュースについて
南宇和高校が受賞した作品は、生徒が育てている愛南ゴールド(河内晩柑)を搾ったジュースです。
平成28年に試作品が作られ、翌年に正式に商品化しました。
また、甘味と酸味のバランスがちょうどよく、多くの世代の方に楽しんでいただける人気のジュースとなっています。
こだわりについて
農業科2年生菅原こころさんによると、「このジュースは甘味、酸味、苦みのバランスを一番大切にしている」とのことです。
原料である愛南ゴールドは、苦みや酸味が特徴的な「大人向け」の柑橘となっており、同ジュースはその特徴を生かしながら飲みやすさも確保しているため、愛南ゴールドをそのまま味わうことができる逸品となっています。
今後の展開について
これまでに南宇和高校は、毎年3月に首都圏で開催されている高島屋での「愛南フェア」で愛南ゴールドを販売するなど、町外のイベントに精力的に取り組んできました。このイベントを通じて岡山市の宮下酒造(株)が愛南ゴールドに興味を持ち、「愛南ゴールドサワー」の商品化につながりました。このサワーについて農業科1年生の豊田愛華さんは「県外の人に認めてもらえて嬉しい。お酒など加工品の開発によって愛南ゴールドを知ってもらえる機会ができてよかった。」と話していました。
今後は、東京オリンピックやパラリンピックに向けて食材提供を行うことで、世界に愛南ゴールドをアピールしていくことを計画しているそうです。今回の受賞によって、今後のイベント等での販売で有利なのはもちろん、さらなる広がりや注目に拍車がかかります。
愛南町城辺甲2420番地
電話番号:0895-72-7311