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【早期米】JAえひめ南が米検査を実施しました

8月16日にJAえひめ南が一本松米倉庫で米検査を実施しました。この日は1,300袋以上(約40t)の早期米が持ち込まれており、下記の「下見検査」と「米検査」をもって検査員が各等級に格付けしました。

検査の流れ

下見検査

米検査の前日に行われた下見検査では、生産者から提出された200gほどのサンプル米を穀粒判別機にかけ、整粒度合などを計測しました。整粒とは、カメムシ等による被害粒や未熟粒ではない綺麗な状態の米粒のことをいい、整粒度合が70%以上だと1等米、60%以上70%未満だと2等米、45%以上60%未満だと3等米という基準で格付けされます。ただし、下見検査で等級が確定されるわけではなく、本検査である米検査に持ち込まれる出荷米を検査員がチェックして初めて等級が確定します。

米検査

①受付
生産者が出荷米を検査所に持ち込み、受検票に必要事項を記入します。
(JAに出荷米の集荷を依頼することもできます。(注)生産者自身で持ち込みした場合は返還金あり)
②量目検査
台秤に載せて、1袋に30kgの米が入っているかを検査します。
③品質検査
農産物検査員の資格を持つ検査員が、パレットに積まれた出荷米のうちの数袋に穀刺(写真左)を差し込み、検査用のサンプルを抽出します。穴を開けた箇所には「検」のシールを貼って塞ぎます。
抽出した米を水分計に差し込んで、水分含有率を測ります。水分含有率は14.9%以下が適正、15.0%以上は高水分となり、高水分の米はカビが生えやすいため早めに出荷されるそうです。
 
④格付け
③で抽出した米を小皿に平らに載せて検査員が目視で品質をチェックし、下見検査の結果を踏まえて格付けします。その後決定した等級のスタンプを袋に押し、検査格付結果通知票の交付をもって検査が終了となります。
 
                       (注)下段右から1等級~3等級

生産者等の声

今年の早期米の収穫状況について生産者は、「晴れが続いたので収穫作業がかなり捗り、早い時期に収穫することができた。しかし雨が少ない影響で川の水が枯渇してしまい、高温障害の被害が出た農家もあった。」と話していました。
JAえひめ南の新井英男南宇和営農センター長は、「晴れが続いていたことから品質や収穫量を懸念していたが、昨年に引き続き今年も良い品質の早期米が多く出荷されている。町内生産者たちが丹精込めて育てたお米を、多くの人に食べていただきたい。」と話していました。