トップ > あいなん農林業PR > 愛南農業の特色について > 愛南農業の概要 > 【お米が私たちの食卓に上がるまで】愛南町におけるお米検査の実施状況について掲載します

【お米が私たちの食卓に上がるまで】愛南町におけるお米検査の実施状況について掲載します

私たちがいつも食べているお米は、収穫した後にどのような工程を経て流通しているのか、あまり知らないのではないでしょうか。

そこで、今回はえひめ南農業協同組合で実施されている、お米の検査現場についてお知らせします。

積まれた米袋の画像

検査の種類

えひめ南農業協同組合が行っているお米の検査は2種類あり、今回取材を行った検査は「全国農業協同組合連合会(全農)への販売用」で、検査後はえひめ南農業協同組合が買い取ります。もう1つは、個人販売や産直市などに販売する場合に行う検査です。どちらも同じ検査方法ですが、前者は搬入して検査したお米を全農に出荷するのに対し、後者は買い取りではないため検査後に持ち帰る必要があります。

また、お米の検査は義務ではないため検査をしていないお米でも販売することは可能ですが、品種や等級の明記ができません。

検査内容

検査は2日間にわたり、1日目に事前検査を、2日目に本検査を行います。事前検査を行っているのはえひめ南農業協同組合の管轄では愛南町のみで、本検査前のデータ収集のため行っています。事前にデータを収集しているため本検査をスムーズに行うことができ、また、結果を生産者の方に説明するときの資料となります。

事前検査

お米の検査機の画像

多いときだと1日に40件ほど持ち込まれるお米のサンプルを、機械に通して状態を測定します。
基本として、整粒(きれいなお米)の割合によって4つの評価に分けられます。整粒が70%以上だとAグループ(1等級相当)、60%以上だとBグループ(2等級相当)、45%以上だとCグループ(3等級相当)、それ以下だと規格外となりますが、整粒以外にも害虫の被害や品質を踏まえて格付けを行い、次の日に行う本検査の判断材料とします。

本検査

検査用具を米袋に刺す画像

細長い棒のような検査用具を米袋に刺して、サンプルを採取していきます。
事前検査と同じように整粒の割合や病害虫被害のお米などを確認していきますが、本検査では機械ではなく検査員が目視で検査を行います。このときに、事前検査のデータを確認しながら現物を見て、等級を本決定します。

お米の検査員になるためには

お米の検査を行う画像

お米の等級を決める検査員の資格は、約2年ほどの研修期間を経て取得します。
1か月間みっちりと研修を受けた後、現場の研修を終えることで日本穀物検定協会から検査員として承認されます。承認後にも、用意された約50個のサンプルの等級を当てていく「鑑定会」と呼ばれる定期的に開かれる研修を経て、毎年お米検査をしています。

このページの情報発信元
担当部署:農業支援センター
愛南町城辺甲2420番地
電話番号:0895-72-7311