【甘夏の被害軽減のために】甘夏の水腐れ症対策の実証実験について記事を掲載します
2022年01月17日更新
愛南地区青年農業者協議会では、農作物生産における問題に対して様々な調査を実施しています。今回は、甘夏の水腐れ症被害を軽減するため、資材散布を行う実証調査を取材しました。
水腐れ症とは
甘夏においては暖冬と降雨によって発生しやすい病気で、写真(左)にある中心部のように陥没及び褐変し、腐敗します。
品質低下を起こして出荷することができなくなるため、大量発生した場合は収益に大きな影響を及ぼしてしまいます。
現在は、症状が現れる前に早期収穫を行うことでしか予防する方法がありません。
資材散布現場
今回の調査では、「甘夏の水腐れ症には果皮表面にあるロウ質を保持することが有効ではないか」とした仮説のもと、ロウ質の素となるカルシウム資材を散布しました。
3種類の資材別に散布する処理と、何もしない無処理の対照実験でどのような効果が表れるか実証していくとのことで、協議会の方たちはきちんと効果が表れるように、しっかりと葉の裏まで丁寧に散布を行いました。
資材散布を行っていた協議会副会長の向田裕幸さんは「ポンカンといった甘夏と収穫時期が近い他の柑橘を栽培している農家の方もおり、甘夏の早期収穫が間に合わない場合があります。水腐れ症によって、甘夏がほとんどダメになる場合があるので、効果が出るのであれば今後の甘夏栽培に使っていきたい。」と話していました。
愛南地区青年農業者協議会の活動については、調査内容やその結果など今後も更新していきますのでぜひご覧ください。
関連リンク
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