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愛南ゴールド 栽培作業記録 2号(新植)についてお知らせします

愛南ゴールド(河内晩柑)の新植

愛南ゴールドは年を重ねるほど美味しくなると言われていますが、約50年で収穫量が落ちたりするなど元気がなくなったり、長い間害虫に木を食べられることによって弱り、枯れたりします。

そのため、収穫量や作業効率を考慮し、古くなった木を撤去して新しく植え直すことがあります。新植の取材にあたり、緑地区にある吉田農園さんの作業を見学させていただきました。

苗について

通常は1年生の苗を植えますが、今回植える苗は4年生のため、既にある程度成長しているので収穫までの年数が少なく済むメリットがあります。

また、この苗は根っこが違う品種になっており、根っこの上に愛南ゴールドの枝がくっついた状態となっています。これは、接ぎ木と呼ばれる技術を使用して違う品種をくっつけることで、互いの良い特徴を利用しています。根っこの部分はカラタチという柑橘の一種で、利用することでカラタチの「果実を美味しくさせる成長の仕方をするため、愛南ゴールド本来の根っこより美味しくなる」といったメリットを受けることが出来ます。

植え方について

河内晩柑の苗の画像

苗を植える際には果実がより美味しくなるように、根っこのカラタチ部分より上に土が被らないよう注意して植えます。
また、作業効率や木の成長具合を考慮して、苗同士の間隔を広めに取ります。吉田農園では横に3メートル、縦に6メートルの間隔で植えるので、苗の段階では軽トラや2トンダンプが通行可能なほど広いですが、10年ほど経つと6メートルもあった幅は、小型の運搬機が通る程度まで木が成長してしまいます。
それを見越した上で、作業効率があまり下がらないような間隔となっています。

余談

たまに接ぎ木部分からカラタチの枝が生える場合があり、長くて鋭いトゲがついているため手や足に良く刺さって痛いそうです。見つけた場合はすぐにハサミで切り落としますが、切ったあと放置してトゲが乾燥し硬くなると、踏んだ時にゴム長靴を貫通するほどの鋭さになってしまいます。痛いのは当然のことですが、長靴が浸水するようになり良いことが何も無いので、後片付けまでしっかりしないといけません。

定植した苗に水を与える画像

定植した苗に水やりをしている様子

河内晩柑の畑の画像

車が通行可能なほど広い間隔

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