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脇本の傍示碆

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歴史・文化の画像

町指定文化財 史跡

伊予・土佐の国境の古歌に、「篠矢筈、正木川分、松尾坂、もくず浜中、芦はオリノリ(地名)」とあるが、この浜中にある傍示(境のしるし)の岩が傍示碆である。「宇和旧記」にも、「伊予・土佐の境、傍示ハエより沖の島のオリノリを見渡し‥・」とあり、さらに「岩の上には白檀の木が生えていた」とある。

万治2年(1659)、伊予・土佐両藩の国境や漁区の争論に対する幕府の裁定書にも同様の文言がある。現在でも愛媛・高知両県の境は、この傍示碆である。

碆とは、海で使われるものと陸で使われるものがあり、双方とも、少しだけ視界の中に見え隠れする岩等のことを意味する。海は波によって見え隠れする場合を指し、陸は樹木によって見え隠れする場合を指す。(四国西南地域)

脇本の傍示碆の風景の画像

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